’Round Midnightの歌詞の日本語訳 by YANNIE
作曲 Thelonious Monk 作詞 Bernie Hanighen
A
真夜中になってきた
日没後までにはまともに過ごしてる
晩御飯の時になると悲しくなる
しかし真夜中になると酷くなる
A
記憶はいつも真夜中から始まる
私の心はあなたに捧げたのでその記憶を耐えられる心はもうないの
あの昔の真夜中もそれを知っている
B
口喧嘩した時、仲直りするのに努力が要るなら
私達の恋が終わりに向かってるということ?
ダーリング、あなたが必要だ、最近分かったけど
あなたと離れて、私は気が狂いそうだ
A
真夜中頃に私達の恋を飛び立たせて
天使をあなたの帰りのために歌わせて
古い真夜中が戻ってきた時に私達の恋がつつがないように
「’Round Midnight」を訳してみました。ピアニストのThelonious Monkによる曲で、1944年に発表した曲です。
原曲のキーは♭が6つも付いているEbmですが、譜面によっては♭が3つ付いているCmになってます。移調したわけじゃなくてキーをCmにして譜面上のCmの♭(B,E,A)以外のノート(D,G,C)に♭をつけているだけです。♭が減ると演奏者によっては心理的なハードルが低くなるからでしょうかね?笑
この曲を最初に書いたのは1936年でThelonious Monkが19歳の時でした。すごいですね。10代のときにこういう曲が書けるなんて、いったいどういう感性を持ってるティーンエイジャー!と思いました。数年前にBillie Eilishが17歳でグラミー賞を受賞をしてすごいなぁと思いましたが、もうだいぶ昔にアメリカではこういうティーンエイジャーがいましたよね。Billy StrayhornもLush Lifeを書いたのが18歳頃だったようですしね。
結構音程が難しくてメロディーを覚える際には音源を聞いて覚えるより、譜面を持ってピアノなどの楽器を鳴らしながら音をちゃんと覚えた方がいいと思います。難しいけど歌い甲斐のある曲なので歌ってみてください。
そして「’Round Midnight」の歌詞は実は2種類があります。特に「Carmen McRae」がよく歌うバージョンは「Jon Hendricks」が書いた歌詞ですが。一般的によく歌われる歌詞は「Bernie Hanighen」が書いた今回訳したものです。全然違うので(もちろん悲しくて暗い雰囲気は同じですが ^^;)是非読んでみてください。そして1988年に「Carmen McRae」がみんなの気持ちを考えて両方の歌詞を歌う動画を見つけて下につけておいたので是非聞いてみたください。「Jon Hendricks」のバージョンはバースもあって、2:44から歌っています。カッコ良すぎる〜😍
では、今日も楽しいジャズ活を〜
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そして下の方に皆さんが練習する時に使えそうな伴奏を作ってのURLをつけておきました。ミュージシャンが演奏した音源で作った伴奏なのでmidiと違ってノリノリで歌えます。もちろんイントロもあるので歌の練習にバッチリです。女性と男性のキーも選べられます。みんなジャズボーカル頑張りましょう!^^
女性キーのイントロ付きの伴奏(ジャズバラード)
男性キーのイントロ付きの伴奏(ジャズバラード)
和訳の一覧ページはhttp://blog.theyannie.com/jazz-songs-lyrics-in-alphabetical-order/です。
ヤニは歌詞の日本語訳の専門家ではない上に日本語もうまくないです。なので、普段英語の曲の歌詞の翻訳を乗せてるほかのサイトのように詩のような表現などは書けないです。しかもジャズの歌詞は美しい表現はあるが意外と詩のようなお洒落で難しい表現は思ったより多くないです。元々は黒人の音楽で感情表現が豊かで素直な歌詞が多いと思います。
ヤニは歌詞だからわざわざ詩のようなお洒落な表現にする方が伝わりにくいと思いますのでわかりやすい翻訳をしていきたいと思います。そっちの方が演奏する際に気持ちが乗りやすいと思います。詩のようなお洒落な表現の翻訳が必要な方はほかのサイトを見て頂いたほうがいいと思います~^^