That’s All
作曲 Bob Haymes 作詞 Alan Brandt
A
永遠に続く愛しかあげられない
電話するたびに近くにいる約束しか出来ない
そして君だけのための私のただ一つの心しかあげられない
それだけ、それだけ
A
春には田舎の散歩しかできないよ
そして枯葉が落ち始めたら手を繋いであげることしかできない
冬の夜を暖かくしてくれる燃えるような光のような愛しかできない
それだけ、それだけ
B
あなたとデートができるなら全てをあげると言った人がきっといるはず[1]
私にはあなたを抱きしめるこの腕しかない
そして私には時間が経っても壊れない愛しかない
A
私がお返しに何をお願いするかが気になるのなら
私の要望は小さいのであなたはホッとするだろう
これからもずっとあなたが愛してくれるのは私だと言ってくれ
それだけ、それだけ
[1]They would give you the world for a toy
直訳すると「おもちゃのためなら全てをあげると言った人がきっといるはず」になります。しかし「toy」は直訳で「おもちゃ」ですが、意訳すると「遊び」、「快楽」とか「セックス」と思えます。一般的には「toy」は「おもちゃ」の意味ですが、小さいという意味もあるし(例えばトイプードル)、深く考えないで軽く扱われ利用されるという意味もあります。👈多分この内容が含まれていると思いますが、「boy toy」という単語がありまして辞書では「性欲の対象とされる通常若い男性」と出ています。真剣な恋愛の相手じゃなくて「遊べる相手」という意味です。
こういう「toy」という言葉のニュアンスから、無難な文章にまとめてみると「あなたとデートができるなら全てをあげると言った人がきっといるはず」が良いと個人的に思っています。
「That’s All」は1952年にAlan Brandtが作詞、Bob Haymesが作曲した曲で、1953年にNat King Coleよって初めてレコーディングされましたが、世に広く人気を得るようになったのは1959年のBobby Darinによるバージョンです。Bobby Darinバージョンはよく知られている甘い雰囲気じゃなくてすごく元気のあるアレンジで結構違う雰囲気ですね。よく知られている雰囲気を期待して聞いたらびっくりするかもしれません。下の方にリンクをつけておくのでぜひ聞いてみてください。
「That’s All」を歌うときに特に4ビートで歌う場合、Bのところが1オクターブを渡ってメロディーが流れていくところをちゃんと音程をキープしながらスウィング感を出すところが大事だと思います。ボーカルによってな音域的に声区(レジスタ)を転換する場合もあると思うのでそこを自然に通過して音を出すようにしてくださいね。
もちろんBの後半の4小節が1音上がったところもちゃんと転調した感を出したほうがいいと思います。
この曲を歌うたびに、こんなに1オクターブを渡って歌う曲なのに自然な雰囲気で歌えてるので狙って作った感じの曲ではないなぁと思ってました。
今日も愛を込めて「That’s all」を歌ってみまよう〜😁
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和訳の一覧ページはhttp://blog.theyannie.com/jazz-songs-lyrics-in-alphabetical-order/です。
ヤニは歌詞の日本語訳の専門家ではない上に日本語もうまくないです。なので、普段英語の曲の歌詞の翻訳を乗せてるほかのサイトのように詩のような表現などは書けないです。しかもジャズの歌詞は美しい表現はあるが意外と詩のようなお洒落で難しい表現は思ったより多くないです。元々は黒人の音楽で感情表現が豊かで素直な歌詞が多いと思います。
ヤニは歌詞だからわざわざ詩のようなお洒落な表現にする方が伝わりにくいと思いますのでわかりやすい翻訳をしていきたいと思います。そっちの方が演奏する際に気持ちが乗りやすいと思います。詩のようなお洒落な表現の翻訳が必要な方はほかのサイトを見て頂いたほうがいいと思います~^^