Have yourself a merry little Christmas
作曲 Hugh Martin 作詞 Ralph Blane
Have yourself a merry little Christmasは1944年のミュージカル映画「Meet Me in St. Louis」でJudy Garlandが歌った曲です。歌詞が結構修正されていろんなバージョンが知られてます。まず一番知られてるフランクシナトラのバージョンを載せました。Judy Garlandのバージョンと最初のバージョンも共に訳しつつなぜ歌詞が変わってきたかいろんな大人の事情の裏話も下に書きましたので興味のある人は是非読んでみてください。
フランクシナトラバージョン
A
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
心が輝きますように
これから先は大変なことはもう現れないよ
A
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
クリスマスシーズンは楽しく過ごしてね
これから先は大変なことはもう縁のないことよ
B
私たちは昔のように、幸せな黄金時代を過ごしてるわ
私達に大切な信義ある友達はもう一度近くに集まって来てくれる
A
私達は運命が許す限り長年にわたり皆で過ごせるだろう
一番高い枝に輝く星を吊るそう
そして楽しくてささやかなクリスマスをすごしてほしいの
今回、ブログのテキストで説明しきれない内容まで動画でまとめてみました。バースもちゃんと説明し、テキストよりもっと濃い内容になってます。勿論発音も確認できてて一石二鳥!^_^ ↓↓↓
ジュディ・ガーランド(映画Meet Me in St. Louis)バージョン(Click!)
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
心が輝きますように
来年、全ての大変なことはもう現れないよ
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
クリスマスシーズンは楽しく過ごしてね
来年は全ての大変なことはもう縁のないことよ
昔のような幸せな黄金時代をもう一度
私達に大切だった信義ある友達はもう一度近くに集まって来てくれる
私達は運命が許す限りいつか近いうちに皆で過ごせるだろう
それまでは何とかして切り抜けるしかないよね
だから今は楽しくてささやかなクリスマスをすごしてほしいの
ジュディ・ガーランドのバージョンは映画Meet Me in St. Louisのシーンで歌われてます。シーンの内容はお父さんの仕事で家族みんながなじんでるSt. Louis, Missouriからニューヨークに引っ越ししないといけないのですごく動揺してる状況の中クリスマスイブに主人公のジュディ・ガーランドが落ち込んでる5歳の妹を励ますために歌ってる曲です。クリスマスが歌詞に出てますが歌詞の内容はクリスマスより「もっといい未来への期待」です。
フランクシナトラは映画でジュディ・ガーランド歌った歌詞が暗いと作曲家に歌詞の変更をお願いしたようです。フランクシナトラのその時のアルバム名は” A Jolly Christmas“でしたのでもっとハッピーな雰囲気の歌詞がほしいということで”Until then we’ll have to muddle through somehow.”を”Hang a shining star upon the highest bough.”など変更して「もっといい未来への期待」より「ハッピーなクリスマス」の雰囲気にフォーカスしてる歌詞にしてフランクシナトラが歌ったようです。
しかし歌詞が暗いと言われたのはフランクシナトラだけじゃないようです。実は歌詞のラフ版をジュディ・ガーランドなどの映画の出演者達が暗いと批判したようです~^^どんだけ暗いかとにかく歌詞を見てから話してみましょうかね?(タイトルをクリックすると歌詞が現れます)
映画用のラフバージョンの歌詞(Click!)
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
最後になるかもしれないので
来年には私達は昔の事ばかり考えてるかも
楽しくてささやかなクリスマスになりますように
シャンパンを開けて
来年、私たちは皆ニューヨークに住んでいるかもしれないから
昔のような幸せな黄金時代はもうないよ
私達に大切だった信義ある友達は二度と一緒に過ごせないから
しかし神様が許すならとにかく皆で一緒になれるだろう
今から何とかして切り抜けるしかないよ
だから今は楽しくてささやかなクリスマスをすごしてほしいの
結構ニュアンスが違うので別の歌詞だと言っても良い位です。^^ 「もっといい未来への期待」より悲しい現実を何とか無事に過ごすことを願ってる雰囲気の歌詞のようです。
結構記事が長くなりましたが、こういう裏話って面白いですよね~
下にジュディ・ガーランドとフランクシナトラのバージョンの音源を付けますので聞いてみてくださいね~^^
Photo by FreeImages.com / christian sherratt
そして下の方に皆さんが練習する時に使えそうな伴奏を作ってのURLをつけておきました。ミュージシャンが演奏した音源で作った伴奏なのでmidiと違ってノリノリで歌えます。もちろんイントロもあるので歌の練習にバッチリです。女性と男性そしてスウィング、ボサノヴァ、バラードからも選ぶことができます。みんなジャズボーカル頑張りましょう!^^
女性キーのイントロ付きの伴奏(スウィング)
女性キーのイントロ付きの伴奏(ボサノヴァ)
女性キーのイントロ付きの伴奏(バラード)
男性キーのイントロ付きの伴奏(スウィング)
男性キーのイントロ付きの伴奏(ボサノヴァ)
男性キーのイントロ付きの伴奏(バラード)
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YannieさんのBlog、楽しく拝見しています。特にスタンダードジャズの歌詞についてのコメントはとても興味深いです。Have Yourself A Little Merry Christmas、いろんな歌詞のバージョンがあることがわかり、聞き比べて楽しんでいます。その中で、Frank SinatraがJudy Garlandと同じ歌詞で歌っているバージョンがあることがわかりました。https://www.youtube.com/watch?v=BtUK4AyHeTw
The Sinatra Christmas AlbumというCDには両方のバージョンが入っています。
最初はオリジナルで歌っていたが、A Jolly Christmasの時にオリジナル歌詞で歌ってみたんでしょうか?想像すると面白いですね。
また映画用のオリジナルバージョンの歌詞が出ていましたが、これで歌われている音源はあるのでしょうか?ご存知でしたら教えてください。これからも、良い音楽とBlogを続けてください。